乗りつぶし日記 その48 ~四国一周・2日目~

2010年5月21日 旅2日目

 
宿の至近には道後温泉本館がある。せっかく道後温泉まで来て、ここによらない訳にはいかない。
昨晩は宿の大浴場でゆっくりしたので、2日目の朝風呂は道後温泉本館で浴びる。
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朝風呂でスッキリしてから、宿をチェックアウトし、市内電車で松山市駅に戻る。
 
ここで、昨夜は一日乗車券を使ったので気づかなかったが、伊予鉄道にもICカード乗車券が導入されていた。
そういえば、ことでんもICカード対応になっていたし、ローカル私鉄も積極的にICカードを導入する流れになっているようだ。
更に思い返せば、2009年秋の北陸鉄道もICカード対応だった。
 
駅近くのマクドで朝食をとってから、当初予定を変更し、松山市駅からまずは郊外線で横河原に向かってから高浜に向かうことにした。
予定では、古町から乗車して先に高浜に向かうつもりだったが、宿からのアクセス&朝食を松山市駅近くでとったため。
この辺は現地を見て、予定よりも早めに動き出しての決断である。
まあ、逆方向と行っても同じ伊予鉄道の郊外線同士の話なので。
 
松山市駅の改札を入ってすぐにあるのが、横河原方面行きのホームだったという事情もあるし、最後は郊外線の大手町駅からJRに乗り換えることになっていたのだが、大手町駅の改札も横河原方面行きのホームにしかないという事情もあった。
こういった判断も現地に行ってみないと出来ないものである。
 
松山市駅のホームで待っていると、各方面からの列車から乗客が大量に降りてくる。さすがに平日のラッシュ時である。
朝の人の流れは各方面から松山市駅がメインだが、横河原方面への乗客もそれなりに多く、途中での乗降もそれなりにある。
 
横河原方面への路線は単線で、15分間隔での運転。それなりに距離もあるので、当然ながら行き違いも発生するのだが、止まるホームが左右逆転している駅がいくつかあった。
普通、日本の鉄道は左側通行なのだが、右側に停車していき違う役がいくつかあったのだ。
終着駅手前の愛大医学部南口でかなりの降車があった。
終点、横河原駅は一面一線の終着駅。列車の本数はそこそこあるが、終着駅を使った行き違い(?)はできなくなっている。
まあ、それと右側走行の行き違いは別の話だと思うが。
さて、この終着の横河原駅だが、松山市内からは飛び出し、隣の東温市に入っているようだ。
特にこの駅周辺に時間をつぶす予定もないので、乗ってきた列車で折り返し、高浜に向かう。
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乗ってきた路線を戻り、松山市駅をそのままスルー。松山市駅からはしばらく複線となる。
 
三津あたりで瀬戸内海が見えてくる。梅津寺は海の目前にホームがあり、かつての月九ドラマ『東京ラブストーリー』のロケ地にもなったらしい。
急に海からの霧が立ち込め、線路も単線となって、終点の高浜となる。
なぜに末端のひと駅間だけ単線?しかも、高浜駅も一面一線。
 
さて、この高浜駅はフェリーなども乗り入れる松山観光港への最寄り駅となっており、そちらに向かうバスが高浜駅の目前に止まる。
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それとは別に駅の目前にも『高浜港』という小さな港があって、近くの島への連絡船がでている。
海は穏やかで、海風が心地よいがものすごい霧である。島の影一つ見ることが出来なかったのは残念。
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港を軽く散策し、高浜駅に戻る。高浜駅からは大手町駅まで乗車し、そこから徒歩でJR松山駅に向かう。
一応、大手町駅で市内電車に乗り換えても良いのだが、市内電車ひと駅分くらい歩けよということで、歩く。
 
ちなみにこの伊予鉄道の郊外線、ローカル私鉄ながらも運転本数は多く、ワンマン化もされていない。(2010年時点では)
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松山駅で土産を買い、列車を待つ。
しかし、松山駅は思いのほか施設が貧弱。一応エレベーターはあるが、車椅子対応のトイレもない。(2010年時点では)
県庁所在地のメインの駅だというのに・・・
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施設が貧弱とは言っても、運転上重要な駅なので、構内には留置線も多く、キハ185の普通車改造車が止まっていた。
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ここからの行程は、宇和海7号で内子線経由で伊予大洲に向かった後、予讃線の海より区間を乗りつぶしてから、改めて宇和島に向かう予定である。
宇和海7号でも、バースデイきっぷの特典を活かしグリーン車に乗り込む。
しかし、もう昼が近いというのに、モヤが凄い。本当に空が真っ白である。
この日は空気が乾燥するとの天気予報であったのだが・・・
 
伊予市を出て、間もなく内子線に入り、路線は一気に内陸に入る。長短のトンネルを繰り返し、一段落したところで内子駅に到着。
内子を出るとすぐにトンネルに入るが、それを抜けると、今度は山すそを縫うように蛇行していく。
このへんの線形の違いは、路線建設の経緯によるものだろう。(内子~伊予市間が予讃線のショートカット路線として建設)
 
伊予大洲で宇和海7号を下車し、海沿いの予讃線で伊予市まで引き返す。
瀬戸内海沿いの車窓が良いというので、かなり期待していた区間である。
伊予大洲にやってきたのはキハ32型ワンマンカー。残念ながら、オールロングシートで車窓を楽しむにはちょっと物足りない。
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列車はしばらく内子方面に戻ってから、信号所で内子線と分岐する。線路はしばらく山すそを走るが、肱川沿いに海側に向かっていく。
しばらく走って、伊予出石。川の方にまたもや霧が広がっている。更に進んで伊予長浜につく。もう海は間近のはずだが、霧でよくわからない。
伊予長浜を出て少しすると、国道378号を挟んですぐに瀬戸内海が目の前なのだが、残念ながら霧で海上の視界はほぼゼロ。
一番車窓の景色が良い、下灘に到着。霧さえなければ、絶景が拝めたはずなのに・・・残念。
この旅のお目当ての一つが、予讃線の海沿いルートの車窓だったのだが、天気運がなかった。
しかし、ここまでひどい霧ははじめてだ。明け方ならともかく、真昼だというのに・・・

伊予市に到着。この日は乾燥して暑くなるという天気予報のはずだったが、13:15時点でも涼しい。
伊予市からは宇和海11号で今度は終点の宇和島まで向かう。
伊予大洲を出て八幡浜に向かうが、まだしばらくは内陸を走る。
八幡浜に到着。港町のイメージがあるのだが、駅はだいぶ内陸にある。
その先は山をトンネルで抜ける区間が続く。いくつかトンネルを抜けて、盆地に出てくると卯之町につく。
ここもロケみつで紹介された場所だ。
卯之町を出てトンネルを抜けると、合間に入り組んだ海が見え始める。もう、宇和島も近い、と思っていたらまたトンネルの連続。
あまり四国の外周を回っている実感がわかない車窓が続く。
程なくして、宇和島に到着。
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宇和島では予土線に乗り換え、窪川を目指すが、キハ32の単行がスタンバイ。
トイレ無しのこの列車で2時間半はキツイものがある。
とはいえ、行くしかないわけで・・・幸い、時間はあるのでトイレは駅で済ませたのは言うまでもない。
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予土線は、別名「しまんとグリーンライン」となっているが、さてどのへんから四万十川を拝めるか・・・
この四万十の車窓も今回の旅の大きな目的の一つである。
 
宇和島を出た列車は北宇和島方面に戻る。予土線と予讃線の正式な分岐駅は北宇和島。
ここから一気に線路は坂を登り、山を分け入っていく。
山を抜け、盆地に出ると務田、伊予宮野下と駅が続き、かなりの客が降りていく。
気がつけば、たまに見える川が、列車の進行方向と同じ向きに流れている。まだ高知県には入っていないのだが、まさか・・・
けど、沈下橋の残骸のようなものもあったし、四万十川の支流か?
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*後で地図で確認してみると、確かにこの予土線沿いの川は江川崎付近で四万十川に合流する。
 
西ヶ方駅で高知県四万十市に入る。江川崎で行き違いのため20分停車。
江川崎を過ぎてしばらく行くと、四万十川は列車の進行方向と逆に流れていく。かと思えば、トンネルを抜けて川を渡ったり。
よくもまあ、こんなところに鉄道を通せたものだと思ってしまう。
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しかし、トンネルが目障りではあったものの、期待していた車窓は望むことが出来た。
家地川で四万十の流れに別れを告げ、土佐くろしお鉄道と合流して、予土線の終点、若井へ。ただし、列車自体は次の窪川まで向かう。
まあ、窪川まで行ってくれないと、高知方面の列車に乗り継げないわけだし。
で、若井を過ぎると、別れたと思っていた、四万十川が再登場。程なくして、列車は終点の窪川に到着した。
 
しかし、不思議な地形だった。列車は太平洋側の窪川に向かっているのに、四万十川の流れは全くの逆。
江川崎から先の車窓自体もどんどん山の中に入っていくような感じになっていく。というか、実際に山の中に入るのだが。
 
窪川も四方を山に囲まれた駅。四万十川は窪川駅の北方向、中土佐町の方から南下してきて、窪川駅付近に到達する。
しかし、窪川駅付近が太平洋に近いとは言っても、川は低い方にしか流れていかない。海に近い南側のほうが標高が高いようで、四万十川は一旦太平洋から背を向けて、江川崎方面に流れていくということのようだ。
で、江川崎付近までは予土線と並行して北西方向に流れていった後、江川崎付近から改めて南下して、中村付近で太平洋に注ぐ、という流れになっているようだ。
 
窪川からは、南風28号に乗って高知駅へ向かう。予土線のロングシートから一転、今度は1時間ほどのグリーン車旅である。
列車は国道56号と並行して東へ、高知平野に向けて進んでいく。
ひたすらトンネルをくぐって行くと、土佐久礼の手前で太平洋が見え始める。
すぐに山中に入るが、須崎の手前でより近くに海が寄ってきた。
トンネル、トンネル、海、トンネルといった車窓が続き、やや開けたエリアを進んで須崎につく。まだ高知平野という感じではない。
 
須崎を出ると、海も見えなくなりやや内陸へ。
再び開けたところで位川となるが、もう一山越えそうな感じである。ただ、前方の山は低くなってきていて、トンネルも現れない。
今度の山はトンネルではなく、山すそをすり抜けて、伊野に到着。さすがにもう高知平野には入っただろう。伊野には土佐電鉄の路面電車も着ているくらいだし。
しかし、両サイドはまだまだ山。思っているほど平野部は広くないのかもしれない。
 
伊野からは小刻みに停車し、高知駅へ到着。列車は長駆、岡山へ向かうがここで下車して投宿。高知駅は真新しい高架駅である。
 
高知駅からはりまや橋まで歩き、はりまや橋のすぐ近くにある宿にチェックイン。
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荷物をおいて夕食に繰り出す。
ネットであらかじめ調べていた、『きたむら』という小料理屋へ。
塩タタキに、カツオ茶漬け、地酒の船中八策などを堪能。
カウンターで食事を頂いたが、京都で学生時代を過ごしたという女将とも会話が弾む。
特に塩タタキは美味かった。女将いわく『塩タタキ=カツオのレアステーキ』だそうだ。
そのまま頂くも良し、すだちをひと絞りで頂くも良し。にんにく醤油やポン酢など色々あったが、すだちを軽く絞ったのが一番美味かった。
あと、うつぼの唐揚げというのも頂いたが、穴子に近い感じ。地酒の船中八策は『辛口』とのことだったが、スッキリとしていて呑みやすい。
シメのカツオ茶漬けも良かった。白ご飯を鰹の刺身で覆い、茶をかける。カツオの出汁加減に、ミディアムレア状態のカツオもいい感じ。
 

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