2016年11月の記事一覧

<概要>

  • 原因不明の現金不足は、現金過不足勘定から『雑損』勘定に振り替える
  • 原因不明の過剰金は、現金過不足勘定から『雑益』勘定に振り替える

以前の記事で紹介した、『現金過不足』勘定は、あくまでも一時的に処理するための勘定科目です。
そのため、決算時には、原因不明の現金過不足のままとはせず、現金不足は費用グループの『雑損』勘定に、
過剰現金は収益グループの『雑益』勘定に、それぞれ振り替えます。
この決算整理を行い、現金過不足勘定の残高がゼロとなるようにします。

現金過不足の決算整理の例

期末に原因不明の現金不足が48000円あった場合

現金不足なので、雑損勘定に振り替える。

借方 貸方
雑損 : 48,000 現金過不足 : 48,000

 

kafusoku-kessan1.png

この決算整理仕訳を精算表に反映すると下図のようになる。
(図は「精算表」から関連箇所だけを抜粋したもの)
kafusoku-seisan1.png

期末に原因不明の現金過剰が85000円あった場合

現金過剰なので、雑益勘定に振り替える。

借方 貸方
現金過不足 : 85,000 現金過不足 : 85,000

kafusoku-kessan2.png

この決算整理仕訳を精算表に反映すると下図のようになる。
(図は「精算表」から関連箇所だけを抜粋したもの)

kafusoku-seisan2.png

仕入伝票の記入

仕入伝票の記入の方法

5伝票制を採用している場合、仕入はすべて仕入伝票に記載します。
売上伝票と同様、仕入伝票を使う場合、仕入は一旦すべて掛取引として処理します。
この例では、平成28年8月5日に、コピー用紙とボールペンを仕入れたものとしています。

  1. No.欄に伝票の記入順に割り振った、通し番号を記入。
  2. 日付欄に取引のあった日付を記入。
  3. 取引先欄に取引相手名を記入。
  4. 品名欄に仕入れた商品名を書き、以下、数量・単価・金額を記入。
  5. 補足・留意点等あれば摘要欄に記入。
  6. 合計欄に金額欄の合計金額を記入。
  7. 承認印、係印欄に責任の所在を明らかにするための、承認者・担当者の印鑑を押す。

仕入伝票の記入例

siire-denpyo.png

売上伝票の記入

売上伝票の記入の方法

5伝票制を採用している場合、売上取引はすべて売上伝票に記載します。
また、売上伝票の注意点として、『売上は一旦すべて売掛金として処理する』ということがあります。
売上を現金を受け取った場合も、一旦売掛金として処理し、同日に回収したというかたちを取ります。
*コード欄で現金か売掛金か記載出来そうなものですが、コード欄は使わず、一旦売掛金として処理するのが慣例のようです。

この例では、平成28年8月5日に、コピー用紙とボールペンを売り上げたものとしています。

  1. No.欄に伝票の記入順に割り振った、通し番号を記入。
  2. 日付欄に取引のあった日付を記入。
  3. 取引先欄に取引相手名を記入。
  4. 品名欄に売り上げた商品名を書き、以下、数量・単価・金額を記入。
  5. 補足・留意点等あれば摘要欄に記入。
  6. 合計欄に金額欄の合計金額を記入。
  7. 承認印、係印欄に責任の所在を明らかにするための、承認者・担当者の印鑑を押す。

売上伝票の記入例

uriage-denpyo.png

取引の一部を現金で取引した場合の伝票記入の方法

伝票会計の場合、取引は『現金取引』と『振替取引』の2つに分かれますが、場合によっては一つの取引の中に両方含まれる場合もあります。
そのような取引を『一部現金取引』といい、伝票の書き方には2種類あります。

ここでは、平成28年8月8日に、プリンターを仕入れ、仕入れ金額の内、10万円分を掛けとし、残りを現金で支払ったものとしています。
この場合の仕訳は、以下のようになります。
 

借方 貸方
仕入 180,000 現 金  80,000
買掛金 100,000

現金と振替に分ける方法

  1. 借方:仕入 80,000円、 貸方:現金 80,000円の出金伝票
  2. 借方:仕入 100,000円、 貸方:買掛金 80,000円の振替伝票
この2つの伝票に分けて記載する。

一旦、仕入れ代金全額を買掛金とする方法

  1. 借方:仕入 180,000円、 貸方:買掛金 180,000円の振替伝票
  2. 借方:買掛金 80,000円、 貸方:現金 80,000円の出金伝票
この2つの伝票に分けて記載する。
 

振替伝票の記入

振替伝票の記入の方法

現金以外で受取・支払を行なった取引は『振替伝票』に記入します。
この例では、平成28年8月8日に、プリンターを仕入れ、小切手を振り出して支払ったものとしています。

  1. No.欄に伝票の記入順に割り振った、通し番号を記入。
  2. 日付欄に取引のあった日付を記入。
  3. 借方科目欄に借方の勘定科目を書き、金額を記入する。
  4. 貸方科目欄に貸方の勘定科目を書き、金額を記入する。
  5. 摘要欄に取引の内容を記入。
  6. 金額欄に取引された金額を記入。
  7. 合計欄に借方、貸方、双方の金額の合計金額を記入。
  8. 承認印、係印欄に責任の所在を明らかにするための、承認者・担当者の印鑑を押す。

振替伝票の記入例

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出金伝票の記入

出金伝票の記入の方法

現金で支払った取引すべてを『出金伝票』に記入します。
この例では、平成28年8月5日に、コピー用紙とボールペンを仕入れたものとしています。

  1. No.欄に伝票の記入順に割り振った、通し番号を記入。
  2. 日付欄に取引のあった日付を記入。
  3. 支払先欄に取引相手名を記入。
  4. 勘定科目欄に現金の相手科目(この取引の借方勘定科目)を記入。
  5. 摘要欄に取引の内容を記入。
  6. 金額欄に取引された金額を記入。
  7. 合計欄に金額欄の合計金額を記入。
  8. 承認印、係印欄に責任の所在を明らかにするための、承認者・担当者の印鑑を押す。

出金伝票の記入例

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入金伝票の記入

入金伝票の記入の方法

現金を受け取った取引すべてを『入金伝票』に記入します。
この例では、平成28年8月5日に、コピー用紙とボールペンを売り上げたものとしています。

  1. No.欄に伝票の記入順に割り振った、通し番号を記入。
  2. 日付欄に取引のあった日付を記入。
  3. 入金先欄に取引相手名を記入。
  4. 勘定科目欄に現金の相手科目(この取引の貸方勘定科目)を記入。
  5. 摘要欄に取引の内容を記入。
  6. 金額欄に取引された金額を記入。
  7. 合計欄に金額欄の合計金額を記入。
  8. 承認印、係印欄に責任の所在を明らかにするための、承認者・担当者の印鑑を押す。

入金伝票の記入例

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伝票会計の仕組み

伝票会計とは

企業・個人問わずの活動の規模が大きくなってくると、当然取引の数も多くなります。
そうなってくると、「取引を時系列に記録する」という仕訳帳だけで記録するのは、かなり難しくなってきます。
それに対応するために、「伝票」を使って記録することが行われています。

伝票会計も、仕訳帳と同様に取引を仕訳するための仕組みですが、時系列に続けて記入するのではなく、1つの取引を1枚の伝票に記入するという仕組みを取ります。
伝票会計を採用する場合、伝票は各取引の担当者が自ら記入し、経理担当者はその伝票を取りまとめて『総勘定元帳』に転記するので、仕訳作業を分担することが出来ます。

なお、伝票会計には、使用する伝票の種類によって、1伝票制、3伝票制、5伝票制があり、一般的には3伝票制、5伝票制が用いられています。

 

3伝票制

使用するのは、「入金伝票」、「出金伝票」、「振替伝票」の3点。

  • 入金伝票:現金の入金があったときに記入する伝票
  • 出金伝票:現金の出金があったときに記入する伝票
  • 振替伝票:現金の出入りではなく、小切手などを使った取引の仕分けをする伝票

 

5伝票制

3伝票制で使った、「入金伝票」、「出金伝票」、「振替伝票」に加え、「売上伝票」、「仕入伝票」を使う。

  • 売上伝票:商品を売ったなど、売上に関する取引を記入する伝票
  • 仕入伝票:商品などの仕入取引を記入する伝票

システム的に見ると・・・

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