2016年3月の記事一覧

<概要>

  • 商品の仕入や販売に掛かる費用のことを『諸掛り』という。
  • 『仕入諸掛り』は、仕入の際に掛かる経費のこと。これと商品の代金を合わせたものが、『仕入原価』となる。
  • 『仕入諸掛り』という勘定はなく、商品代金と合わせて『仕入』勘定で処理する。
  • 『売上諸掛り』は商品を販売した際に掛かる経費のこと。
  • 『売上諸掛り』という勘定もなく、送料なら通信費や発送費等として仕訳する。

商品売買の際にまつわる経費

実体のある商品にかぎらず、サービスの提供の場合であっても、売買の取引をする際には、商品・サービスそのものの価格以外に、何らかの費用がかかるケースが多々あります。
商品であれば、対面での手渡しでもなければ、郵送や配送を行い、それには費用がかかります。
サービスの提供であったとしても、請求書を郵送すれば、切手代が必要になります。

こういった、売買取引に関連する様々な費用を総称して、『諸掛かり』とよんでいます。

  • 仕入諸掛り : 商品・製品を仕入れる際にかかる運送費などの諸費用
  • 売上諸掛り : 商品・製品を販売する際にかかる運送費などの費用

仕入諸掛りの仕訳のルール

『仕入諸掛り』という勘定はなく、費用グループの『仕入』勘定で処理する必要があります。
そのため、仕訳の際には、以下のように計算をした額を記帳します。

『仕入代金』 + 『仕入諸掛り』 = 『仕入』勘定に記帳する金額

  • 掛取引で製品を仕入れ、その際の送料は現金で支払った。 : (貸方)買掛金の増加 + 現金の減少

仕入諸掛りの仕訳の具体例

事例 借方 貸方
店頭で販売する商品15万円分を掛取引で仕入れ、運送料5,000円は現金で受け取り時に支払った。 仕入 : 155,000 買掛金 : 150,000
現金 : 5,000

 

売上諸掛りによる仕訳のルール

『売上諸掛り』という勘定はないのですが、実際にどの勘定で処理するかは、ケースによって異なります。
*実際にどんな種類の費用がかかったのか。
*その費用を自分が負担するのか、先方が負担するのか。

  • 販売の際の発送費用を自分で負担する場合 : (借方)発送費(費用グループ)の増加
  • 発送費は先方が負担するが、発送時に立替えて支払った : (借方)売掛金の増加 or (借方)立替金の増加

売上諸掛りの仕訳の具体例

事例 借方 貸方
商品50万円分を掛取引で販売した。発送時に運賃5,000円がかかったが、当方の負担で現金で支払った。 売掛金 : 500,000
発送費 : 5,000
売上 : 500,000
現金 : 5,000
商品50万円分を掛取引で販売した。発送運賃5,000円は先方が負担するが、当方にて立替えてた。
*売掛金にプラスして仕訳
売掛金 : 505,000 売上 : 500,000
現金 : 5,000
商品50万円分を掛取引で販売した。発送運賃5,000円は先方が負担するが、当方にて立替えてた。
*別途、立替金として仕訳
売掛金 : 500,000
立替金 : 5,000
売上 : 500,000
現金 : 5,000

システム的に見ると・・・

<概要>

  • 掛取引とは、代金を後で精算する取引のこと。
  • 商品を売って、まだ入金されていない代金を売掛金という。
  • 商品を仕入れて、まだ支払っていない代金を買掛金という

掛取引とは?

これは筆者のようなサービス業の個人事業主でも度々使用する取引なのですが、システム開発を請け負って、納入したからといってすぐに代金を現金でもらえることはほとんどありません。通常は、『請求書』などを発行し、翌月末までに入金してもらう、といったパターンが多いでしょう。
商品の売買であっても、企業同士の取引の場合などは、現金を即座にやり取りするのではなく、後日精算を約束して取引をすることもあります。

この、「代金を後日生産する約束で行う取引」のことを『掛取引』とよんでいます。

この『掛取引』に登場する勘定として、以下のものがあります。

  • 売掛金 : 商品・製品を販売して、まだ入金されていない代金
  • 買掛金 : 商品・製品を仕入れて、まだ支払っていない代金

売掛金による仕訳のルール

『売掛金』 = 資産グループの勘定科目

  • 掛取引で製品・サービスを販売した : (借方)売掛金の増加
  • 売掛金が入金された : (貸方)売掛金の減少

売掛金の仕訳の具体例

事例 借方 貸方
受託していたシステムを納入し、代金の50万円は請求書を発行し、翌月末までに支払ってもらうことにした。 売掛金 : 500,000 売上 : 500,000
先述の売掛金が普通預金に入金された。 普通預金 : 500,000 売掛金 : 500,000

 

買掛金による仕訳のルール

『買掛金』 = 負債グループの勘定科目

  • 掛取引で製品・サービスを購入した : (貸方)買掛金の増加
  • 買掛金を精算した : (借方)買掛金の減少

買掛金の仕訳の具体例

事例 借方 貸方
Webサイトのデザインを外部に発注し、代金の50万円は請求書を受取し、翌月末までに支払うことにした。 外注工費 : 500,000 買掛金 : 500,000
先述の買掛金を普通預金から振り込んだ。 買掛金 : 500,000 普通預金 : 500,000

<概要>

  • 商品売買の仕訳のやり方には『分記法』と『三分法』がある。
  • 商品を仕入れた時は借方に、売り上げた時には貸方に記入する
  • 分記法は『商品』・『商品売買益』の2つの勘定を使う記帳方法
  • 三分法は『仕入』、『売上』、『繰越商品』の3つの勘定を使った記帳方法

商品売買の記帳方法

筆者のようなサービス業の個人事業主に縁がないのですが、一般的な『商売』では、商品を仕入れて販売するのが基本となるでしょう。
その『商品売買』という取引を記帳するための方法としては、2つの方法が用意されています。

それぞれ、向き不向きがあるので、扱う商品の性格によってどちらかを使うことになります。

  • 分記法 : 『商品』・『商品売買益』の2つの勘定を使う。少種類・少量販売・高単価の商品向き
  • 三分法 : 『仕入』、『売上』、『繰越商品』の3つの勘定。多種類・大量販売・低単価の商品向き

 

分記法による仕訳のルール

『商品』 = 資産グループの勘定科目
『商品売買益』 = 収益グループの勘定科目

  • 商品を仕入れた : (借方)商品の増加
  • 商品を販売した : (貸方)商品の減少 & 商品売買益
分記法では、商品を仕入れた時も売った時も『商品』勘定で処理し、売った時に『商品売買益』を加えて記帳を行います。
売買が発生する都度、『商品売買益』を自分で計算して、記帳する必要があるため煩雑になりやすい反面、個々の商品毎・取引ごとの利益が分かりやすいメリットがあります。
そのため、不動産や自動車、宝飾品といった、高単価で取引の頻度もさほど多くない商品・業態向けの記帳方法です。
 

分記法による仕訳の具体例

事例 借方 貸方
販売するための自動車を250万円で仕入れ、代金は現金で支払った。 商品 : 2,500,000 現金 : 2,500,000
仕入れた自動車を320万円で販売し、代金は現金で受け取った

実際の販売額=仕入原価+商品売買益
現金 : 3,200,000 商品 : 2,500,000
商品売買益 : 700,000

 

「商品」勘定の金額は仕入金額のままになっている点に注意が必要です。

三分法による仕訳のルール

『仕入』 = 費用グループの勘定科目
『売上』 = 収益グループの勘定科目
『繰越商品』 = 資産グループの勘定科目

  • 商品を仕入れた : (借方)仕入の増加
  • 商品を販売した : (貸方)売上の増加
  • 『繰越商品』は期末の時点で在庫として残っている商品の有高

三分法では、仕入れは仕入れ、売上は売上と、完全に分けて記帳しますので、記帳方法がシンプルになります。売買の都度『販売益』を考慮して記帳する必要もありません。
三分法の場合の販売益は「売上の合計」-「仕入の合計」で決算時など、必要なタイミングで算出します。
なお、『繰越商品』勘定は期末にまとめて記帳します。

三分法による仕訳の具体例

事例 借方 貸方
仕入れ価格2,500円の商品を1,000個仕入れ、代金は普通預金から振り込んだ。 仕入 : 2,500,000 普通預金 : 2,500,000
3,200円の商品を1,000個で販売し、代金は現金で受け取った 現金 : 3,200,000 売上 : 3,200,000

三分法の場合、商品を売り上げた時点で、その商品の仕入原価がいくらだったか、といった点は一切考慮していません。
一定期間の、「売上の合計」-「仕入の合計」でその時点での販売益を集計することになります。

<概要>

  • 当座借越契約は不渡り防止の救助策
  • 当座借越は負債グループの勘定科目
  • 当座借越は銀行からの一時的な借り入れ

当座預金の資金が足りなくなった場合・・・

ドラマやニュースで『会社の倒産』などが描かれる、報じられる場合によく『不渡り』という言葉が出てきます。
支払いを代行してくれる当座預金とはいっても、口座の残高以上の資金を『小切手』と振り出そうとしても、銀行は支払いを拒絶してしまいます。
この現象を『不渡り』といいます。
 
ただし、銀行と『当座借越契約』というものを結んでいると、一定の限度額までは銀行が不足分を支払ってくれます。
この際に使用される勘定科目を『当座借越』といいます。

当座借越の仕訳のルール

『当座借越』 = 負債グループの勘定科目

  • 預金残高を超えて小切手を振り出した場合 : (貸方)当座預金の減少 & 当座借越の増加
  • 借越残高を超えて当座預金に入金した時 : (借方)当座預金の増加 & 当座借越の減少

当座借越仕訳の具体例

*前提:記帳時点の当座預金残高は130万円、限度額50万円の当座借越契約を締結済み。

事例 借方 貸方
15,000円の商品×100個を仕入れ、代金を小切手を振り出して支払った。
*支払額に対して、残高が20万円不足
仕入 : 1,500,000 当座預金 : 1,300,000
当座借越 : 200,000
後日、100万円を当座預金に預け入れた。
*当座借越となっていた20万円を返済
当座預金 : 800,000
当座借越 : 200,000
現金 : 1,000,000

なお、当座借越の仕訳の際、『当座借越』の科目を使わず、『当座』だけで仕分ける方法もあるようですが、ここでは省略します。

<概要>

  • 銀行預金には、『普通預金』、『当座預金』などの種類がある
  • 普通預金はいつでも1円単位で預け入れ・引き出しができる
  • 当座預金は手形や小切手で取引するための専用の口座
  • 普通預金、当座預金ともに増えた時は借方、減った時は貸方に記入

銀行預金とは?

文字通り、手元にある現金とは異なり、銀行などの金融機関に口座を開設して預けておく資金のことですが、預金の種類にも用途に応じた様々なものがあります。

  • 普通預金 : 一般的に使用される、いつでも引出し・預け入れできる預金
  • 当座預金 : 手形や小切手での取引に使用するための預金
  • 定期預金 : 預入期間が決められている預金

企業によっては、資産運用の一環として定期預金を活用しているところもあるでしょうが、日常的な商取引で使用することが多いのは、『普通預金』と『当座預金』となるでしょう。
筆者のようなサービス業の個人事業主の場合であれば、手形取引はあまり行わないので、普通預金だけでも十分でしょう。

当座預金とは?

当座預金というのは、金融機関と予め契約(=当座預金取引契約)して、支払いを代行してもらうための預金口座のことです。
当座預金の口座を用意することではじめて小切手を発行することが可能となり、商取引(特に支払い時)に、現金払いや通常の振り込みを行う代わりに『小切手』を振り出すことが出来るようになります。

当座預金を活用する(=手形取引を行う)ことには、もちろんメリットがあるわけです。
筆者のように『役務を提供して対価を受け取る』というケースであれば、あまりメリットはないのですが、どちらかと言えば少数派でしょう。

商品やサービスを提供・販売するためには、『原価』というものがかかりますね。
例えば、最近流行りの『IoT』を活用した『ガジェット』をオーダーメイドで製造・販売するとしましょう。
この場合、『ガジェット』の注文が入ったとしても、売上が手元に入るタイミングは、製造を終えて、クライアントに収めた時点になります。
それに対して、製造に取り掛かるためには、電子回路の基盤やICチップ類、といった原材料を調達する必要がありますが、これらは第三者から『購入』してくることになります。
もちろん、『購入』する時点で対価を支払う必要があリ、収入よりも先に支出が発生してしまうわけです。

当然、先に費用が発生することを見越して、現金や普通預金を用意しておけばよいのでしょうが、絶対的な金額が大きい場合など、先に費用を支払うことが難しいケースもあるでしょう。
収入が入ってくることは確定しているが、それよりも先に支出が発生する、というタイムラグを埋めるときに『小切手・手形』が活用されるケースが多いようです。
*すべての小切手がそうとは限りませんが、小切手を受け取ってから、実際に現金を受け取ることが出来るようになるまでの期日が設定されているケースも有ります。

kogitte.png

小切手による支払いのイメージ

銀行預金の仕訳のルール

『普通預金』 = 資産グループの勘定科目
『当座預金』 = 資産グループの勘定科目

  • 口座に現金を預け入れた(=残高が増えた) : (借方)普通預金or当座預金の増加
  • 口座から現金を引き出した(=残高が減った) : (貸方)普通預金の減少
  • 手形や小切手を振り出した:(貸方)当座預金の減少

銀行預金仕訳の具体例

普通預金の残高が増減するケース

事例 借方 貸方
5,000円の商品×100個を売り、代金を普通預金口座に振り込んでもらった。 普通預金 : 500,000 売上 : 500,000
売掛金の189,000円が普通預金口座に振り込まれた。 普通預金 : 189,000 売掛金 : 189,000
普通預金から35万円引き出して、金庫に保管した。 現金 : 350,000 普通預金 : 350,000
金融機関からの借入金の内、10万円を普通預金口座から振り込んで返済した。 借入金 : 100,000 普通預金 : 100,000
事務所のインターネット回線の費用、4,980円が普通預金から引き落とされた。 通信費 : 4,980 普通預金 : 4,980

 

当座預金の残高が増減するケース

事例 借方 貸方
1,500円の商品×200個を仕入れ、代金は小切手を振り出して支払った。 仕入 : 300,000 当座預金 : 300,000
販売済みの商品15万円に対する受け取り手形の期日が来て、当座預金に振り込まれた。 当座預金 : 150,000 受取手形 : 150,000


<概要>

  • 現金の帳簿額と実際の残高がどうしても合わない時は『現金過不足』勘定で処理する
  • 帳簿より実際の残高が少ない場合は『現金過不足』を借方に
  • 帳簿より実際の残高が多い場合は『現金過不足』を貸方に

現金の過不足が発生してしまった・・・

現金による取引をしているうちに、帳簿に記載された『現金』の残高が、実際に手元にある現金と一致しないケースは起こりえます。
発生しないに越したことはないですが、人間のすることですので、記帳ミスは起こる想定をしておかなくてはいけません。
もちろん、原因がわかった(=いつの時点の記帳に誤りがあったか分かった)場合は、正しい勘定に振替しますが、どうしても原因がわからない場合は『現金』の勘定を実際の金額に修正します。この際に使う勘定科目が『現金過不足』となります。

なお、これはあくまでも暫定的な処理なので、決算時には別途処理が必要です。

現金過不足の仕訳のルール

『現金過不足』 は残高を調整するための特殊な勘定科目

  • 帳簿残高 > 実際の現金(=現金不足) : (借方)現金過不足 & (貸方)現金
  • 帳簿残高 < 実際の現金(=現金超過) : (借方)現金 & (貸方)現金過不足

なお、決算時になっても、過不足の原因がわからない場合は、『現金過不足』勘定の残高を他の科目に振り替えます。

  • 現金不足の場合 : 『雑損』勘定に振替
  • 現金超過の場合 : 『雑益』勘定に振替

現金仕訳の具体例

現金が足りないケース

事例 借方 貸方
現金を確認したところ、帳簿残高より4,600円不足していた 現金過不足 : 4,600 現金 : 4,600
後日確認したところ、52円はがき×50枚を購入し、取引先に礼状を送っていたことが判明。 通信費 : 2,600 現金過不足 : 2,600
上記以外の不足分の2,000円については原因が判明しなかった 雑損 : 2,000 現金過不足 : 2,000

 

現金が多いケース

事例 借方 貸方
現金を確認したところ、帳簿残高より15,000円多かった。 現金 : 15,000 現金過不足 : 15,000
後日確認したところ、売上の記入漏れだった。 現金過不足 : 15,000 売上 : 15,000


システム的に見ると・・・

<概要>

  • 各部署に現金管理の担当者を置き、経費などの管理を行うことを『小口現金制度』という
  • 小口現金の担当者を『小払係』という

小口現金とは?

筆者のような個人事業主にはあまり縁のない制度ですが、ある程度の規模の組織(=会社)で活動していると、従業員一人一人の活動によって、毎日のように少額の経費が発生してきます。
本来ならば、経理部門が一括して現金の動きを管理するのでしょうが、組織が大きかったり、経費の発生頻度が多いと大変です。
それに対応する制度として、部門ごとに『小払係』という担当者を置き、その係に現金管理を任せる『小口現金制度』というものが作られました。

小口現金の取引は1週間や1ヶ月といった、決められた期間の支出や現金の補給をまとめて仕訳します。
支出の仕訳の際に『相手科目』は必要となりますので、その部署でよく使われるものを把握しておくことが必要です。

以下のものがよく『小口現金』として扱われます。

  • 事務消耗品費 (文房具、帳簿、伝票などの代金)
  • 旅費交通費 (電車、バス、タクシーの代金や回数券、タクシー券などの代金)
  • 通信費 (郵便切手、はがきなどの代金)

小口現金の仕訳のルール

『小口現金』 = 資産グループの勘定科目

  • 小口現金を補充した(=増えた) : (借方)小口現金の増加
  • 小口現金から経費を支払った(=減った) : (貸方)小口現金の現象
小口現金のやり取りを図にすると、以下の様なイメージになります。
kokuchi-genkin.png

小口現金仕訳の具体例

小口現金が増加するケース

事例 借方 貸方
現金で小口現金5万円を補充した。 小口現金 : 50,000 現金 : 50,000
小切手で小口現金15万円を前渡しした。 小口現金 : 150,000 当座預金 : 150,000
普通預金から8万円引き出して、小払係に渡した。 小口現金 : 80,000 普通預金 : 80,000

小口現金が減少するケース

事例 借方 貸方
月末に部署内の経費を取りまとめた結果、以下のとおりとなった。
  • 旅費交通費 : 35,000円
  • 消耗品費 : 9,000円
  • 通信費 : 5,200円
旅費交通費 : 35,000
消耗品費 : 9,000
通信費 : 5,200
小口現金 : 49,200


<概要>

  • 現金勘定には紙幣や硬貨(=一般的に現金と認識されているもの)以外にも、通貨代用証券を含む
  • 現金を受け取った時は『借方』に記入
  • 現金を支払った時は『貸方』に記入

現金とは?

『現金』というと、普段我々が使う紙幣や硬貨(=通貨)を思い浮かべますが、簿記における『現金』とはそれに限りません。
金融機関において、すぐに通貨に変えられるモノも『現金』として扱い、それらを『通貨代用証券』と呼んでいます。

具体的には、以下のものが『通貨代用証券』に含まれます。

  • 他人の振り出した小切手
  • 送金小切手
  • 支払期日の来た、国債、地方債、社債などの利札
  • 株式の配当金領収証
  • 郵便為替証書
  • 外国通貨やトラベラーズチェック

現金の仕訳のルール

『現金』 = 資産グループの勘定科目

  • 現金を受け取った(=増えた) : (借方)現金の増加
  • 現金を支払った(=減った) : (貸方)現金の現象

現金仕訳の具体例

現金が増加するケース

事例 借方 貸方
5,000円の商品×100個を売り、代金は現金で受け取った。 現金 : 500,000 売上 : 500,000
金融機関から80万円借り入れ、現金で受け取った。 現金 : 800,000 借入金 : 800,000
売掛金の189,000円を現金で受け取った。 現金 : 189,000 売掛金 : 189,000
普通預金から35万円引き出して、金庫に保管した。 現金 : 350,000 普通預金 : 350,000

 

現金が減少するケース

事例 借方 貸方
1,500円の商品×200個を仕入れ、代金は現金で支払った。 仕入 : 300,000 現金 : 300,000
金融機関から借り入れの内、15万円を現金で返済した。 借入金 : 150,000 現金 : 150,000
買掛金の155,000円を現金で支払った。 買掛金 : 155,000 現金 : 155,000
金庫内の現金の内、35万円を普通預金に預けた。 普通預金 : 350,000 現金 : 350,000
 


このページの上部へ